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気になる後遺障害ピックアップ

高次脳機能障害について

気になる後遺障害ピックアップ~高次脳機能障害~

高次脳機能障害とは?

大脳は五感を総動員して、6つの認知作業を行っています。
6つの認知作業とは
1.聴覚 音を楽しむ
2.冷温覚 適度な冷たさを感じます
3.臭覚 香りをききます
4.触覚 のどごしを味わいます
5.視覚 色を愛でます
6.触覚 舌触りを味わいます。

従来、労災保険は、Niro調査事務所は、頭部外傷後の蔓延意識障害や上下肢に大きな麻痺を残す
低次脳機能障害を、頭部外傷後の後遺障害として認定していたのです。

ところが、交通事故のよる頭部外傷後で開頭手術に至らない被害者の中に、視覚、聴覚の感覚機能や手足
の運動機能に大きな障害が認められないにもかかわらず、大脳の機能に障害が認められ、社会適合性を大きく欠く症状が目立ってきました。

景色を眺めたり、音楽をきいたり、手足も普通に動くのに、記憶力が悪く、仕事の要領が覚えられず、すぐにキレてしまって仕事が続かず、
家庭内に遭っても家族を困らせる状態を示すのです。

つまり、外見上の身体的な麻痺を認められない、認められても軽度なものですが、大脳のウェル・バランスが崩壊してしまった状況を、
高次脳機能障害と呼んでいます。


主な高次機能障害の例

1.遂行機能障害  前頭葉
 見通しを自分で立てられない。アイデアを自分で出す。計画を立てる。 効率よく物事を進める

2.記憶障害 視床・前頭葉底部・側頭葉内側面(海馬)
 日治時、場所、人の名前、が覚えられない(見当識)。一日のスケジュールがわからない。

3.注意障害 右半球
 ぼんやりしていて自分の周りの人や事象に関心を示さない。気が散りやすい。簡単なミスが多い。
 二つ以上のことを同時にできない。他のことに関心を転換できない。

4.地誌的障害 右(両側)側頭葉から後頭葉
 よく知っている道でよく迷う。家の近くの写真を見せてもわからない。

5.失語症(失読・失書を含む) 左半球、左前頭葉下部(ブローカー野)、左側頭葉(ウェルニッケ野)、角回

6.失認(視覚失認、相貌失認、聴覚失認)後頭葉、側頭葉
 視覚失認・物品、物品の絵、図形を提示されても呼称できない。対象そのものがなんであるかわかない。
 対象をひとまとまりとして把握できない。
 相貌失認・・よく知ってる人の顔が分からない。
 聴覚失認・・話、環境音が聞き取れない。


主な高次機能障害(2)
1.失行 左半球緑上回
 観念失行・・系列行為の障害(例・・マッチを擦ってタバコに火をつけられない)
 
 観念運動失行・・道具を用いない単純な動作や週刊的な動作が意図的にできない(例・・じゃんけんのチョキが出せない)
 
 構成失行・・空間的形態を構成できない(例・・お手本と同じように積み木を積むことができない)
 
 着衣失行・・着衣の障害、左右、前後を間違える、うまく着ることができない
 
 肢節運動失行・・手、足に触れるものを離そうとしない。

 頬一顔面失行・・舌、唇の運動、嚥下動作、顔の表情を指示通りできない

 半空間無視 右半球頭頂葉
 食事のとき、左側にある食事を残す。常に顎が右方向を向いている。
 絵を描いていると左側ができていない等。
 見えているけれど、意識していない状態。
半側身体失認 右半球
 左麻痺が存在していても、医師、療法士に麻痺の存在を否定する
 歩行できないにもかかわらず、歩行できるという。
 左側の身体の異物感を、他人のものと思うことがある。
行動と情緒障害 激しい感情になる。 左半球ダメージ
           無関心になる    右半球ダメージ

 年齢よりも幼く人に頼りたがる。周囲の状況に無関心になる。感情のコントロールができず、
 欲求が抑えられない。状況に通した行動がとれない


2 後遺障害等級表
         後遺障害等級別表Ⅰ 介護を要する障害
等級 内容
1 1.神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの、
「身体機能は、残存しているが高度の痴呆があるため、生活維持に必要な身の回り動作に全面的介護を要するもの」
2 1.神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの
「著しい判断力の低下や情動の不安定などがあって、一人で外出することができず、日常の生活範囲は自宅内に限定されている。身体動作的には排泄、食事などの活動をおこなうことができても、生命維持に必要な身辺動作に、家族からの声掛けや監視を欠かすことができないもの」

              後遺障害等級別表Ⅱ
等級 内容
3 3.神経系統の機能または、精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの、「自宅周辺を一人で外出できるなど、日常生活範囲は自宅に限定されていない。または声掛けや、介助なしでも日常の動作を行える。しかし記憶や注意力、新しいことを学習する能力、傷害の事故認識、円滑な対人関係維持能力などに著しい障害があって、一般就労が全くできないか、困難なもの」
5 2.神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの、「単純繰り返し作業などに限定すれば、一般就労も可能。但し新しい作業を学習できなかったり、環境が変わると作業を継続できなくなったりする問題が生じる。このため一般人に比較して作業能力が著しく制限されており、就労の維持には、職場の理解と援助を欠かすことができないもの」
7 4.神経系統の機能または精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの、「一般就労を維持できるが、作業の手順が悪い、約束を忘れる。ミスが多いなどのことから一般人と同等の作業を行うことができないもの」
9 10.神経系統の機能または精神に障害を残し、服することができるが労務が相当な程度に制限されるもの、「一般就労をいじできるが、問題解決能力などに障害がのこり、作業効率や作業維持などに問題があるもの、」

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