HOME > ブログ > アーカイブ > 2017年6月

ブログ 2017年6月

脊髄障害とは

脊髄障害について解説させて頂きます。



脊髄障害とは


1)脊髄障害の意義

脊髄障害とは、脊髄を保護する役割を担っている脊椎が鈍的外力により
損傷されることによって発生する疾患である

この鈍的外力が加わる原因としては、交通事故や高所からの転落、堕落が
多く、それにより脊椎の骨折、脱臼などが生じるとともに、脊髄も損傷されることが多い



2)脊髄損傷による症状の概説

あ)局所症状

損傷された脊髄の局所症状として、局所の疼痛、殴打痛、腫脹、変形、可動域制限などがみられる
そのほか、顔面や頭部、腰背部などの体幹にしばしば、挫傷、摩擦傷、打撲などが認められる。


ィ 麻痺

損傷された脊髄症状として種々の麻痺を呈する
麻痺は、大きく完全麻痺と不全麻痺とに分けられる。完全麻痺では、損傷部以下の運動
知覚が脱臭する。不全麻痺は、損傷の程度、高位によって様々な麻痺を呈する。


障害部位ごとの麻痺の特徴は後述するが、基本的に脊髄損傷では四肢麻痺、胸腰随損傷で
は対麻痺(両下肢の麻痺)となる。

ウ全身症状
A   循環障害

頸髄損傷及び胸髄損傷では交感神経が遮断され副交換神経優位になるため、心筋収縮力は低下し、
心拍出量の低下、徐脈、血圧低下が起こり、血管運動神経の遮断による血管拡張はこれを助長する


B 呼吸障害
頸髄損傷では、特に呼吸障害に注意しなければならない
損傷部位が高度になるほど呼吸障害の程度は重篤になる。
横隔膜は第3~5頸髄節神経支配であるため、第3頸髄節以上の損傷では
直ちに人工呼吸を行わないと救命できない。それ以下の頸髄損傷では、
呼吸筋である肋間筋、腹筋群が麻痺するため、胸郭運動障害が起こり
喚起不全となる。


C膀胱直腸障害

中枢性あるいは末梢性麻痺により、排尿機能障害をきたした状態であり、
尿閉、残尿、失禁、排尿遅延など、麻痺の程度で種々の症状がみられる

副交換系の骨盤神経が膀胱利尿筋を支配し、尿意もこの神経を介して
伝わる。一方、脳脊髄神経の陰部神経は外尿道括約筋を随意的に
コントロールしている。両神経の中枢は第2、3,4仙髄にあり、大脳からの
支配をうけている。

脊髄障害などで脊髄利尿中枢より上位で損傷された場合、反射が亢進し
少量の尿貯留で排尿障害が起こり、抑制は不可能となり、失禁となるが
残尿は比較的少ない。一方、仙髄反射中枢や馬尾あるいは骨盤内での
末梢神経の損傷すなわち排尿反射弓の損傷では排尿反射自体が消失し、
膀胱内圧は低下し容量が増大し残尿が多く、横溢性尿失禁となる。

脊髄損傷では膀胱直腸障害は必発であり、軽症定を除けば急性
期はほぼ尿閉の状態であると考えられる


続きは次のページで

脊髄の後遺障害認定基準について




参考書籍として
交通事故における典型後遺障害と損害賠償実務
著みらい総合法律事務所








参考書籍として
交通事故における典型後遺障害と損害賠償実務
著みらい総合法律事務所

交通事故の被害にあったら専門家に相談すべき理由について

交通事故の被害にあったら専門家に相談すべき理由について



092-292-9255 ご相談・お問い合わせ

1

« 2017年4月 | メインページ | アーカイブ | 2017年7月 »

このページのトップへ