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よくある質問・用語集

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頚椎ヘルニア、腰椎ヘルニア、 12級13号

今回は、交通事故で受傷され、その傷病名が、頸椎ヘルニアとか腰痛ヘルニアと診断された場合の
後遺障害の可能性についてお話しします。


一般的にヘルニアの場合は、外傷性か、経年性のものによるかが重要になります。
外傷性とは、事故の外傷によってヘルニアが発症したのか

これはまずは医師に尋ねることになるのですが、この場合は医師は、なかなか
明らかな外傷性ヘルニアとは記載してくれません。
このような場合に、事故によるものだと立証していく作業が必要になります。

そこで、参考となる裁判例を掲載したいとと思います。

事故の概要
事故の状況 加害車両(普通乗用自動車)が被害車両(普通乗用自動車)に追突した
被害者 女性・眼科医・症状固定時33歳
事故日 平成12年3月9日
症状固定日 平成15年3月10日
受傷内容 頚椎捻挫、外傷性頚腕症候群、外傷性頸部椎間板ヘルニア等
自賠責認定では

後遺障害14級10号

理由としては

頸椎部の運動障害については、提出の画像上、頸椎の可動域制限を生じるような脱臼、骨折等の
器質的変化は認められないことから、脊柱の運動障害として認定することは困難なものの、
頚椎捻挫後の頸部、後頭部、背部の疼痛等の傷っ橈については、症状を裏付ける優位な他覚的所見
に乏しいものの、画像上、変性を認められており、症状経過、治療経過等も勘案すれば、
将来にわたる残存は否定しがたい。

このようにあり、
当時者の主張は以下になります。
【被害者】
自賠責の等級認定では、XーP上の頸椎角状後弯はこぷりょされているがMRI上の頸椎椎間板ヘルニア
の他覚的所見(C3/4,C5/6に頸椎椎間板に突出がみられる)が考慮されていない。
被害者に頸部痛等の既往症はないから、頸椎椎間板ヘルニアという症状を適正に判断し、
他覚的所見が十分存在するものと考え、「局部に頑固な神経症状を残すもの」として12級12号を認定すべきである。

そして、上記のような画像所見によれば、端案る自覚症状だけのむち打ち症とは異なり、他覚的所見が
存在し、頸椎椎間板ヘルニア等を手術しなけラバ基本的に消失しないものだから、
この後遺症は永続性である。

このようにして裁判で争った事例で
判決としては
後遺障害14級
労働能力喪失率 12%
労働能力喪失期間10年
後遺障害慰謝料210万円

その際に主な証拠としては
担当医診断書、意見書
医学的検査の結果

頚椎MRI:C3/4,C5/6に頸椎椎間板ヘルニアが認められる。
頚椎エックス線写真:左C4の頚間の狭小化、頸椎の角状後弯が認められる


判決の要旨については、
後遺障害については、被害者の症状は、頸部痛、後頭部痛、眼精疲労
がみとめられるが後遺障害14級10号に該当する」
12級12号の「局部に頑固な神経症状を残すもの」に該当sると主張するが、
結局のところ、
他覚的所見がないわけではないが、その症状と直接に関係する他覚的所見が存在するとはいえないと
判断せざるおえないとして14級のままとなった。

しかし、被害者の症状、職業、職場環境を考慮すると、被害者の場合、5%にとどまらない労働能力が
失われているといえる。
12%とされました。
労働能力喪失期間も考慮されて10年間とされております。

このように自賠責では14級しか認定されない場合は、裁判して実際の被害者の状況を細かく
説明し、その事情にあった労働能力喪失率、喪失期間の判決をもらうことも重要であることが分かります。

ではまた。


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